「川中島合戦図屏風」は右隻・左隻とも川中島合戦の様子を描いたものです。「そんなの当たり前」と思われそうですが、一隻は武田軍の配陣図のものが結構あります。同館の館蔵品図録の折り込みを広げると、右隻と左隻の図像がきれいに連続していることがわかります。「賤ヶ岳合戦図屏風」は先日馬の博物館で調査して以来、秀吉の描き方に注目してきましたが、秀吉が髭を生やしているのは他本と違うように思います。また「曽我物語図屏風」は館蔵品図録で「優品」とあるのが頷ける作品で、いつまでも見ていたい気持ちがしました。(文責:堀 新)
以下の画像は、①⑩勝山城博物館、②同館図録表紙、③川中島合戦図屏風右隻、④賤ヶ岳合戦図屏風右隻、⑤⑥曽我物語図屏風(以上②~⑥は同館図録より)、⑦⑧⑨調査風景





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