勝山城博物館での史料調査。

去る3月7日(火)に勝山城博物館(http://www.katsuyamajyou.com/)で史料調査を行いました。同館には「川中島合戦図屏風」「賤ヶ岳合戦図屏風」があり、前科研の時からいずれはと思いつつ時間が経ってしまっていました。今回、休館中にも関わらず調査を許可していただきました。同館館長の深谷久枝様、事業課長・学芸員の蔵本敬大様に篤く御礼申し上げます。
「川中島合戦図屏風」は右隻・左隻とも川中島合戦の様子を描いたものです。「そんなの当たり前」と思われそうですが、一隻は武田軍の配陣図のものが結構あります。同館の館蔵品図録の折り込みを広げると、右隻と左隻の図像がきれいに連続していることがわかります。「賤ヶ岳合戦図屏風」は先日馬の博物館で調査して以来、秀吉の描き方に注目してきましたが、秀吉が髭を生やしているのは他本と違うように思います。また「曽我物語図屏風」は館蔵品図録で「優品」とあるのが頷ける作品で、いつまでも見ていたい気持ちがしました。(文責:堀 新)

以下の画像は、①⑩勝山城博物館、②同館図録表紙、③川中島合戦図屏風右隻、④賤ヶ岳合戦図屏風右隻、⑤⑥曽我物語図屏風(以上②~⑥は同館図録より)、⑦⑧⑨調査風景


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