第28回オンライン研究会 2023年03月01日 少し前になりますが、1月29日(日)に第28回オンライン研究会を開催しました。内容は、金子拓氏による「大垣市郷土資料館所蔵「長篠合戦図屏風」調査の振り返り」です。白帝文庫をはじめ「長篠合戦図屏風」は多数伝来していますが、この大垣本は赤坂宿の清水家に伝来したものです。他本が1隻なのに対して、大垣本は6曲1双で構成され、右手に長篠城、左手に織田・徳川連合軍という全体の構図は変わりませんが、細部に独自の図像があります。金子氏の報告は貼札の人名記載を手がかりに、典拠となった史料や注文主などを解明しようとするものでした。いつもながら丁寧な分析はさすがです。 当初は堀も藤井介石筆「関ヶ原合戦図屏風」の振り返りを行うはずでしたが、準備不足と金子氏報告が重厚なものになるということで、藤井屏風の振り返りは延期することになりました。3月のオンライン研究会での振り返りを予定しています。(文責:堀 新)以下は、①当日のレジュメ、②Zoom画面、③大垣本の解説(『おおがき宝モノがたり』より)、④調査風景、⑤大垣本の収納箱、です。
この記事へのコメント