京都市立芸術大学芸術資料館調査


去る11月15日(月)、京都市立芸術大学芸術資料館で「大坂冬の陣図屏風摸本」調査を行いました。東博所蔵の摸本(現在は屏風仕立)と同種のものですが、東博本よりも古いものと考えられています。現存するのは左隻第1~4扇の下部のみですが、東博本の欠損箇所の図様がこちらには残っている部分もありました。熟覧中に別の模本も話題になりました。詳細な比較はこれからですが、三者を補い合うことで、「大坂冬の陣図屏風」の研究をさらに進めることが期待できそうです。
末筆となりましたが、京都市立芸術大学芸術資料館学芸員の松井菜摘様には大変お世話になりました。あつく御礼申し上げます。(文責 堀新)
※末尾の画像は 和歌山県立博物館図録『戦国合戦図屏風の世界』(1997年)より
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