第14回オンライン研究会

11月21日(日)16:00より、第14回オンライン研究会を開催いたしました。内容は川合康氏による研究報告「仁和寺蔵『保元・平治合戦図屏風』をめぐる2,3の論点」で、今年7月に実施した仁和寺調査の振り返りです。 川合氏によれば、源平合戦を描いた屏風は多数ありますが、保元・平治の乱を描いた屏風は少なく、MET本(メトロポリタン美術館本)など数本しかありません。仁和寺本とMET本の図様を比較しなが…

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京都市立芸術大学芸術資料館調査

去る11月15日(月)、京都市立芸術大学芸術資料館で「大坂冬の陣図屏風摸本」調査を行いました。東博所蔵の摸本(現在は屏風仕立)と同種のものですが、東博本よりも古いものと考えられています。現存するのは左隻第1~4扇の下部のみですが、東博本の欠損箇所の図様がこちらには残っている部分もありました。熟覧中に別の模本も話題になりました。詳細な比較はこれからですが、三者を補い合うことで、「大坂冬の陣図屏…

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第13回オンライン研究会

10月31日(日)15:00より第13回オンライン研究会を開催しました。報告は湯浅佳子氏による「「大坂夏の陣図屏風」と軍記-『難波戦記』との関わりを中心に-」です。 報告は先行研究を振り返りつつ、「大坂夏の陣図屏風」(黒田屏風)の図像と『難波戦記』の記述を丁寧に照合する内容でした。その検討結果に教えられることが多く、黒田屏風の位置づけをめぐって活発に議論が交わされました。これまでも第1回(20…

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